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三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2008年 10月 27日

日本中国語学会第58回全国大会

日本中国語学会第58回全国大会が10月25日(土)・26日(日)に京都外国語大学で開催され、京都に出張してきた。

25日(土)
朝4時半に起床、7時ごろ品川発の新幹線で京都へ。いつもの年ならこんなに早い時間にいかなくても良かったのだが、現在は学会のウェブリソース委員というのをやっているため、午前中に評議会があり、これに出席。その後の昼食の席で「三宅さんちょっと話があるんだけど…」と声を掛けられ(←こうなるとたいていろくなことはない)仕事が舞い込んできたことはここでは書かない。(←ちょっと書いている。)

午後は招待講演とシンポジウムがあった。シンポジウムが「中国語学習辞典の今後」と題する辞書に関するもので、パネリストの報告の後に私を含め3名がコメンテーターとしてコメントした。もうちょっと詳細が事前にわかっていれば、私も資料はパワーポイントで提示したかったが、話も席のポジションも中途半端。(もちろんシンポジウムそのものは楽しかったです。)

そしてまたいつもの年だと不良の私は学会の懇親会には出席せずに、数人の友人たちと夜の街にくりだし一杯やるのだが、今年はたまたま周りが「懇親会に出席するよ」という人や「今年は学会に参加できないんですよ」という人ばかりだったので、私も当日申し込みで懇親会に参加した。いろいろな人と話ができて楽しかった。(N大学のFさんにも久々に会えたし。)また、出版業界の人たちもたくさん参加されていて、名刺がたまった。

懇親会後は鉄道での行き方がよくわからなかったので距離的にはすぐなのでタクシーで事前に予約してあったしょぼいビジネスホテルへ。(「無料朝食付き」とかいって、この朝食もしょぼかったことはここでは書かない。)(←書いている。)

26日(日)
研究発表の日。近年発表数が増加していて、今年はなんと8つの会場で同時進行で9時20分から16時40分までびっしり。発表数が増えていろいろな発表が出てくるのは喜ばしいことではあるが、聴きたい発表が同時間帯に2つの部屋であったりすると、体は1つしかないので、片方しか出られず、もう片方は聴けないということが、今回はいくつかあった。これはちょっと残念。
午前から最後まで合計12の研究発表を聴いたが、どれも面白かった。(眠くなった発表は1つだけであった。)「面白かった」というものの中には、発表自体非常に優れていて、研究上のヒントになったものもあれば、発表自体には問題点が多くあるのだが、いろいろ考えるきっかけを与えてもらったものもあった。そういう広い意味での「面白かった」である。

また、最近学会の感想でいつも書いていることだが、発表時間20分+質疑応答10分という時間配分だが、思い切って質疑応答の時間配分を多くしてみたらどうだろうか。(←誰に対して言ってるんじゃ。)やはり学会発表では質疑応答でのやりあいこそが最も面白い。(今回も中には頓珍漢な質問を出したり、また発表者と質問者の議論がまったくかみ合っていなかったりしたものもあったが。)

またいつも書いているが今回も書こう。学会は私にとって至福の時間である。普段の雑務を忘れて、研究の上でのヒントとエネルギーをもらえるのだ。今年も発表した皆さんからたくさんのエネルギーをもらった。また来年度までこのエネルギーで1年間の雑務を乗り切ろう。(1週間くらいで使い果たしてしまいそうですが…。)

来年度の全国大会は北海道大学(^^)。入試業務と重ならなければよいが。

by sanzhai | 2008-10-27 16:17 | 日々の気づき


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