三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

sanzhai.exblog.jp
ブログトップ
2015年 07月 24日

読書メモ

菜根譚、今井宇三郎訳注、岩波文庫、1975年第1刷
e0145687_2365428.jpg
「人よく菜根を咬みえば、則ち百事なすべし」。菜根は堅くて筋が多い、これをかみしめてこそ、ものの真の味わいがわかる。中国明代の末期に儒・仏・道の三教を兼修した洪自誠が、自身の人生体験を基に、深くかみしめて味わうべき人生の哲理を簡潔な語録の形に著わした。的確な読み下し、平易な訳文。更に多年研究の成果は注と解説にも充分に盛りこまれている。
(内容紹介コピペ)
ということで、初めて読んでみました。よく理解できない箇所も時々あったけど、けっこう、心にしみ込む、じんわりと感動する言葉もありましたねえ。長く読み継がれてきたというのも、わかる気がします。主に日本語書き下し文の方で読んでいったけど、原漢文の方ですらすら読み進められるようになりたいですね。
[PR]

# by sanzhai | 2015-07-24 23:12 | 読書メモ | Comments(0)
2015年 06月 26日

現代漢語詞典の軽声の扱い

ふと疑問に思ったこと。
e0145687_035698.jpg

現代漢語詞典の発音についての凡例です。

一般轻读、间或重读的字

については、凡例3.5のように表記することはわかりましたが、

一般重读、间或轻读的字

というのはないのか。

既可以轻读、也可以重读的字
(つまり一般にはどちらの発音という傾向はなくて、50%ずつ、どちらの発音もありうる字)

というのはないのか。
いずれも、あるけど、現代漢語詞典はマークしていないだけなのか。ならばそれはなぜか。
[PR]

# by sanzhai | 2015-06-26 00:08 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2015年 06月 20日

読書メモ

ものの言いかた西東、小林隆・澤村美幸著、岩波新書、2014年
e0145687_23401344.jpg
アマゾンの紹介です。
「おしゃべりな人、無口な人……。ただの個性と思われがちなものの言い方にも、実は意外な地域差があった! さまざまな最先端の研究成果を用い徹底分析。「ありがとう」と言う地域・言わない地域など、具体的なデータをもとに、ものの言い方の地域差と、それを生み出す社会的背景を明らかにする。目からウロコ、新しい方言論の誕生!」
方言研究というと、発音の違いとか語彙の違いのような、実際に発話されたことを対象とすることが多いですが、本書はそもそもあるケースで地域によって言ったり言わなかったりといった言語行動に地域差があることが分析されており、本当に「目からウロコ」でした。
よく、中国人の言語行動に対して、日本人はこういう時にこう言うなど、中国語と日本語の違いについては話題になることが多いですが、本書を読んで、そもそもが日本人の中であっても、どの地方の出身者であるかによって、言語行動はかなり違ってくるのではないか、単純に「こういう時、中国人はこう言う、一方日本人はこう言う」のように一括りにして言うことには慎重になるべきではないかとちょっと思いました。
[PR]

# by sanzhai | 2015-06-20 23:50 | 読書メモ | Comments(0)
2015年 06月 16日

反復疑問文+“了”

博士前期課程の授業で読んでいる刘月华1990『句子的用途』(人民教育出版社)。今日読んだ箇所で、次のような例文がありました。(54頁)

(1)你今天肚子疼不疼了?

最初見た時、私はこの文の意味がわかりませんでした。(今もまだよくわかっていない。汗)

(2)你今天肚子疼不疼?

なら、今日お腹痛いかと、現在の状態を尋ねている、これは問題ありません。
この“疼不疼”という反復疑問文の形に、文末に語気助詞“了”がついています。
中国人留学生たちに聞くと、この(1)は、今日まだお腹痛いですか、という意味だそうです。つまり、

(3)你今天肚子还疼不疼?

と同じような意味なのだと。
語気助詞“了”は基本的に変化を表すはずですから、なぜ“疼不疼”+“了”で、「まだ痛いか?」という意味になるのか、ちょっとまだ納得できない状態です。今後じっくり考えよう。
[PR]

# by sanzhai | 2015-06-16 18:26 | 中国語の疑問や気づき | Comments(5)
2015年 06月 08日

読書メモ

中国の歴史 下、貝塚茂樹著、岩波新書、1970年

e0145687_23404195.jpg
全3冊読了しました。中国語教育学会全国大会からの帰りの新幹線の中で、かなり読みました。
下巻は1970年出版ですから、文革も含め、近現代史の記述が少なく、近現代史の本もまた読んでみようと思いました。
[PR]

# by sanzhai | 2015-06-08 23:46 | 読書メモ | Comments(0)