三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2015年 11月 09日

“吐”の声調

先日開催された日本中国語学会全国大会のある発表の中で出てきた例文です。

(爸爸看见孩子把虫子放进嘴里)爸爸:“我的妈呀,吐了吐了!”

この“吐”を、発表者(どうやら中国語ネイティブ)は“tù”と第4声で読んでいました。
それを聞いた時私はおかしいと思いました。“tù”と第4声で読むと、これは嘔吐するという意味です。
この場合は、口の中に入った虫を、意図的に自ら吐き出すわけですから、“tǔ”と第3声で読まないといけません。

新华字典
吐tǔ(第3声):使东西从嘴里出来:不要随地吐痰/吐唾沫
吐tù(第4声):消化道或呼吸道里的东西从嘴里涌出:上吐下泻/吐血

質疑応答の場では他の質問をし、その発音のことは聞きませんでした。
その後、雑談の場で、何人かの中国人の先生方とお話をしていて、この点を聞いてみると、皆さん
“吐了吐了!”の“吐”は“tù”と第4声で読む。これを第3声で読むことはない、とおっしゃるのです。(゚д゚)!
「吐き出せ!」と言いたくて“吐出来”と言う場合は、第3声でいいのだそうです。でも“吐了吐了!”の“吐”は“tù”と第4声だと。
おかしいではないですか。嘔吐しろと言っているのではないのに(笑)。口の中に入った虫を吐き出せと言っているのに。

何が原因なのでしょうか。不思議です。規範と現実はしばしば異なると言ってしまえばそれまでですが。
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by sanzhai | 2015-11-09 19:35 | 中国語の疑問や気づき | Comments(1)
2015年 11月 08日

読書メモ

それから、夏目漱石 著、新潮文庫
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電車内読書シリーズ。自分が中学生のころに読んだ文庫本を何冊か実家から持って帰っていて、それを読みました。画像の表紙デザインのです。今販売されているのは、このデザインではないようです。
昔の文庫本は、とにかく字が小さい。このくらいの字の大きさの本を普通に読んでいたのですね。今回老眼の私はこの本を読む時はほぼ眼鏡を外して読んでいました。

内容はやはり『三四郎』に比べるとぐっと重いテーマですね。途中からの展開が俄然面白くなってきて、一気に読みました。しかし中学生のころの私は、これを読んで果たして理解していたのか。当時どのような読後感を持ったか、今となっては覚えていません。
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by sanzhai | 2015-11-08 18:09 | 読書メモ | Comments(0)