三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

sanzhai.exblog.jp
ブログトップ

<   2015年 05月 ( 3 )   > この月の画像一覧


2015年 05月 26日

助動詞“肯”

今日の学部の講義で助動詞の議論をしました。助動詞の各論の中で“肯”も出てきたのですが、レスポンスシートで日本語専攻中国人留学生の方が、助動詞“肯”はそもそもそんなに使わないと書かれていました。
以下は『现代汉语八百词』の例

只要你肯下功夫,总可以学会的
肯不肯来?——肯。
你肯安静一会儿吗?

4限の大学院生に(中国人留学生)も聞いてみると、もちろん間違いではないが、やや古めかしい言い方だとの意見をいただきました。
助動詞は重要だろうと思い、初級段階でもしっかり教えるようにしているのですが。
[PR]

by sanzhai | 2015-05-26 17:07 | 中国語の疑問や気づき | Comments(1)
2015年 05月 14日

読書メモ

中国の歴史 中、貝塚茂樹著、岩波新書、1969年
e0145687_1410498.jpg
研究室の本再読シリーズ、上の続きです。かばんの中にずっと入っていて、他の本も読みながら、電車で少しずつ読みました。歴史も改めて読むと勉強になるし面白いですね。
次に下巻をかばんに入れました。
[PR]

by sanzhai | 2015-05-14 14:11 | 読書メモ | Comments(0)
2015年 05月 07日

読書メモ

北京方言与文化, 汪大昌 著, 中国国际广播出版社,2015年。
e0145687_1651856.jpg
通勤時間に電車の中で気軽に読める本です。(私もそうやって読みました。)学術的に厳密な議論をした本ではありません。この著者の方の専門分野もよくわからないのですが、議論が雑。例えば、“变调”という節に、実際には同音異義語の話が出ていたり、文法という章に書いてあることはほとんどは語彙の話だったり。著者が北京人ということで、北京語のネイティブなので、大量の実例をあげていてそれは面白いのですが、北京語特有の例として挙げている現象が、それって普通話でもそうじゃないと思ったりで、北京語と普通話のレベルがごちゃまぜになっているところが少なくありません。
しかしまあ、タイトルどおりの本で、北京語のアウトラインをつかむのに、まず気軽に読むには面白い本だと思います。

この本を出発点として、次に読むといい本は、
文化的・歴史的側面なら:
『当代北京语言史话』(金汕著,当代中国出版社,2008年)
文学的側面なら:
『北京地域文学语言研究』(张继华著,四川人民出版社,1999年)
言語的側面なら:
『北京口语语法』(周一民著,语文出版社,1998年)
『北京话初探』(胡明扬著,商务印书馆,1987年)
あたりでしょうか。特に最後の『北京话初探』は社会言語学的調査の論文集ですが、その緻密な調査に圧倒されます、お薦め。(いつのまにか他の本の書評みたいになってしまった。)
[PR]

by sanzhai | 2015-05-07 17:13 | 読書メモ | Comments(0)