三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2014年 11月 30日

読書メモ

现代汉语状态形容词语义研究,朱翠萍著,光明日报出版社,2011年
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形容詞の重ね型をどう考えればいいか知りたくて読んでみた本ですが、正直言って、ちょっと期待はずれでした。(って、ここまで書いていいのかな(汗)。)
状態形容詞が性質形容詞とどう違うのかが根本的には知りたいのですが、その点については議論(というか紹介)は少しで、先行研究の枠を超えておらず。この本の大部分は、個別の状態形容詞の辞書の記述を検討し、自分ならこう書くという代案を書いていたりしていて、まあ個別の状態形容詞について調べるレファランス的な使い方はできるかもしれませんが、あまり状態形容詞とは何かという全体像は先行研究以上の新しいことは特に読み取れませんでした。
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by sanzhai | 2014-11-30 01:20 | 読書メモ | Comments(0)
2014年 11月 04日

主語の入れ替え

博士後期の授業で 侯瑞芬2009《从力量与障碍看现代汉语情态动词“可以”“能”“会”》《语言学论丛》第四十辑 を読んでいます。

論文のテーマである助動詞とは関係ないのですが、288ページに出ていた以下の例文ですが

1. 小姐,我能和你谈谈吗?
2. 小姐,你能和我谈谈吗?

この2つの文が、中国人留学生のうち、ある人は1が自然で2は不自然だと言い、またある人は2が自然で1は不自然だと、意見が分かれました。ただ議論していくうちに、そもそもこの2つの文は(文法的にはいずれも全く問題ないと思うのですが)どのような意味の違いがあるのか、1はどのような時に出てくる発話なのか、2はどのような時に出てくる発話なのかということで、議論がありました。
この場合おそらく、「話をする」という行為が2人いて成立する行為だから(独り言を除く)、主語を入れ替えて両方の言い方が可能になってくるのだと思います。基本的に一人で主体的に行う動作行為だったら、どちらが主語に立つかで全く意味が変わってくると思うのです。
今回はこの例文でいろいろ議論があったという単なる感想です。(^^;)
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by sanzhai | 2014-11-04 20:07 | 中国語の疑問や気づき | Comments(2)