三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2012年 12月 17日

対照言語学研究会のお知らせ

東京外国語大学国際日本研究センター
『外国語と日本語との対照言語学的研究』第8回研究会

日時:2012年12月22日(土)13:50〜17:30

場所:東京外国語大学研究講義棟4階419号室。

発表者:森山卓郎氏(早稲田大学文学学術院教授)、匹田剛氏(本学准教授)、降幡正志氏(本学准教授)

一般公開で参加費無料です。ふるってご参加ください。

http://www.tufs.ac.jp/common/icjs/jp/
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by sanzhai | 2012-12-17 19:16 | 日々の気づき | Comments(0)
2012年 12月 17日

レストランへの飲食物持込み

さて、

「レストランは大体「持ち込み禁止」と明白に入り口のどこかに貼ってある」

とのコメントをいただきましたが、「持ち込み禁止」と掲示が貼ってあるということは、掲示しないと持ち込む人がいるから、禁止の掲示を貼るわけですね。

日本では、少なくとも私の感覚では、そもそもレストランに飲食物を持ち込むという発想自体が全く頭にないので、日本でこのような掲示を見ることはほとんどないと思います。

下の絵を見てください。『中国語図解辞典』(商務印書館、2009年)の157ページの絵です。
e0145687_18104320.jpg

この絵の説明(何を絵にしたものかという説明)が

谢绝自带酒水(ドリンク持込禁止)

なのです。こういう光景が中国では見られるからこそ、このような絵が描かれているのだと思うのです。
この人が持ち込もうとして手にしているのは酒です。この点、私が最初に聞いた天津出身の先生がおっしゃったことを、そのまま絵にしたような絵ですね。
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by sanzhai | 2012-12-17 18:15 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2012年 12月 17日

“饮料”はお酒を含むのか(2)

結局、『現代漢語詞典』の定義によっても、また以下のような図を見ても、“饮料”という語は、その語の本来の定義からすれば、酒も含むと考えざるをえないようです。

e0145687_1756768.jpg

(『中国語図解辞典』商務印書館、2009年、140-141ページ。大きくて画像が切れているけど、右側を見れば、酒が入っているということはもう明らかでしょう。)

ところが、レストランでの注文する商品のカテゴリとしては、例外的に“饮料”はソフトドリンクを指し、酒は含まない。

そういう理解でよろしいでしょうかね。

追伸:今日の卒論ゼミで、ある中国人留学生が教えてくれたのですが、彼の語感だと、

・カクテルと酎ハイのような、酒といろいろジュースのような甘いものを混ぜて飲むもの、飲む際にいろいろなものを人工的に混ぜて作ったものは、酒ではなく“饮料”である。
・ビール・白酒・紹興酒・ウイスキー・ワインなど、いろいろなものを混ぜるのではなく、そのまま飲むのは酒である。

ということだそうです。
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by sanzhai | 2012-12-17 18:05 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2012年 12月 16日

“饮料”はお酒を含むのか

中国のレストランで注文するとき、料理を注文した後、最後に“要什么饮料?”なんて聞かれたりしますが、この“饮料”はお酒を含むのかどうかということが、ある場で話題になりました。

『現代漢語詞典第6版』の定義を確認しますと、

【饮料】yǐnliào [名] 经过加工制造供饮用的液体,如酒、茶、汽水、果汁等。

と、酒は入っていますなあ。
ところが“饮料”と言った場合はふつうお酒は含まないのではないかという人もいます。確かに、『東方中国語辞典』(東方書店、2004年)で“饮料”を見ますと、語釈では「飲み物、飲料水」とあるだけなのですが、次の例文がありまして(辞書だから~のところには“饮料”が入ります)

您喝什么~?/飲み物は何にされますか:こういう場合にはふつう酒類を含まない

と、わざわざ注記がされています。
ただその次の“桌上摆着酒、茶、汽水、橘子汁等~”という例文を見ると、“饮料”という語自体は酒を含むものの、レストランのメニューの中では酒を含まないという、限られた用法かなという気がします。

この問題についてある中国人の先生(天津出身)に聞いたところ、“饮料”という語の意味そのものは酒も含むはずだが、中国の(少なくともその先生がおっしゃるには天津の)レストランでは、親しい友人たちで食事に行くとき、白酒などのガツンとしたお酒を飲みたい場合はそのような酒は自分で持ち込んで飲むのが一般的で、レストランで飲み物を注文する場合は結果的に酒以外をたのむことになるので、そのような結果になるのではないかとおっしゃっていました。
持ち込みが一般的だから、中国人が日本に来てレストランに入るとき、飲食物を持ち込もうとして、日本のレストランは持ち込み禁止がふつうだから、習慣の違いを知ることが多いのだと。

うーん、どうなんでしょう?
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by sanzhai | 2012-12-16 13:19 | 中国語の疑問や気づき | Comments(3)
2012年 12月 04日

ペアを表す量詞

今日の博士後期課程の授業で読んだ邵敬敏「量词的语义分析及其与名词的双向选择」。
ペアを表す量詞3つについて、意味と用いられる名詞の例が出ています。

对:相对立而又匹配的两个→矛盾、夫妻、鸳鸯、枕头、耳环、眼睛

双:成双使用→手、脚、手套、鞋、筷子、耳环、眼睛

副:若干个(包括两个)成套使用→对联、手套、耳环、眼镜、扑克

“一对矛盾”“一对枕头”など、よくわからないものもありますが、ここで面白いのは、“耳环”が全ての例に挙がっている点です。

一对耳环 / 一双耳环 / 一副耳环

って、意味が違うのでしょうか。また、“一双眼睛”はわかりますが、“一对眼睛”とは?
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by sanzhai | 2012-12-04 23:14 | 中国語の疑問や気づき | Comments(6)