三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2010年 02月 26日

いつもこの時期は・・・

昨日は全国の国立大学のこの時期特有の行事(前期日程)でした。昨日の夜と、今日一日中、赤鉛筆を持ってひたすら作業。
まだ留学生試験、博士後期面接、後期日程がありますね。その合間に来年度のテキストを準備しなければならないし。毎年この時期は何かに押しつぶされそうな日々が続きます…。
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by sanzhai | 2010-02-26 23:33 | 日々の気づき | Comments(0)
2010年 02月 24日

プログレッシブ トライリンガル中日英・日中英辞典

本日発売です。

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プログレッシブ トライリンガル中日英・日中英辞典
三宅登之 監修、小学館、1,800円

•中国語、日本語、英語がわかりやすく並んだ3段組のレイアウト。2色刷り。
•「中日英」の見出し語は約6,000。カナ発音とピンイン付き。成句、用例多数。
•「日中英」の見出し語は約4,000。中国語にはピンイン併記。
•発音・文法解説と見出し漢字の総画索引付き。
•中国語音声を無料ダウンロード。

どうぞよろしくお願いいたします。
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by sanzhai | 2010-02-24 10:49 | 日々の気づき | Comments(0)
2010年 02月 21日

読書メモ

「伝わる英語」習得術 理系の巨匠に学ぶ、原賀真紀子 著、朝日新書、2009年

新聞で引用されていたので興味があり読みました。
「PART1 理系の知の巨人たちに聞く」は、英語の使い手へのインタビュー集。第一線で英語を使いこなす理系の達人が、現場で渡り合うための英語力をどうやって身につけたかを読み、パワーをもらった感じ。
「PART2 「伝わる英語」に変えるための勉強法」で著者の英語学習における考えが書かれている中で、「読むことがすべての基本」(255ページ)の箇所に特に納得しました。著者は「翻訳をまったくやろうとしない人は、通訳としても伸びない」という意見を紹介した後、次のように述べます。

―――――
「読む」「書く」「聞く」「話す」は、どれも互いにつながっているのだ。そして、そのすべてを支えているのは、読むことによって蓄積されたボキャブラリーである。だから、たとえ日常会話には苦労しなくても、辞書を引くのを面倒がって読むことを疎かにしていると、単語のストックが増えないため、ちょっと話が複雑になると途端についていけなくなってしまう。
―――――
(同書256ページより引用)

(ここで私、大きくうなずく。)


英語の世界では、何かを断るときには「明日の会議の準備で手いっぱいだから」とか、具体的な理由を添えるのがいいそうです。なぜなら、英語ではただ「忙しい」と言うだけではproductive(生産的)な人材ではないと思われてしまうんだそうな・・・。
「忙しい」「忙しい」とだけ言いまくって、生産的な人間でないと思われて、いくつかの委員会を首にしてもらいたいですワ…。
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by sanzhai | 2010-02-21 01:46 | 読書メモ | Comments(0)
2010年 02月 19日

新年度4月より…

新年度4月より、このような仕事を担当することになりました。↓

NHK語学番組のホームページ
http://www.nhk.or.jp/gogaku/
にある、以下のPDF。
http://www.nhk.or.jp/gogaku/images/H22gogaku.pdf

また、発売されたばかりの「まいにち中国語」3月号テキストの、後ろのほうのページにも、写真とともに情報が掲載されています。

どうぞよろしくお願いいたします。
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by sanzhai | 2010-02-19 00:47 | 日々の気づき | Comments(0)
2010年 02月 16日

“表”か“钟”か

中国の辞書に出ていたイラストです。

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(徐玉敏主编2005『当代汉语学习词典』北京语言大学出版社、47頁より)
私はこの辞書を読んでいて、このイラストで目が釘付けになりました。この左側の、旅行用の目覚まし時計のようなほうですが、これは“表”なんですねえ。
何となく、目覚まし時計が“闹钟”だから、この絵のようなものも“钟”かと思っていたのです。

それに対して、もう1つの辞書です。

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(輿水優 他1992『中国語図解辞典』大修館書店、91頁より)
この28番の絵を見てください。説明によると、この28番は“旅游钟”だそうです。つまり“钟”なんですね。

このような旅行用の目覚まし時計、“表”なんでしょうか、それとも“钟”なんでしょうか。
『现代汉语词典』の定義に基づけば、“表”と“钟”の違いは、携帯できるかどうかが重要であるようです。携帯できるのが“表”であると。
そうすると、旅行用の携帯時計はたいていアラームがついていますから、それは“闹表”と言うのかな?
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by sanzhai | 2010-02-16 00:56 | 中国語の疑問や気づき | Comments(1)
2010年 02月 11日

これで授業は・・・

昨日の2年生の主専攻語の授業が、今年度最後の授業でした。
2年生の諸君にとっては、1年生から2年間にわたる私の主専攻語文法の最後の授業ということで、授業終了後にみんなで記念写真をとったりしました。
みんな、2年間授業を聞いてくれてありがとう。これからも中国語頑張ってくれ!

さて、私はいよいよこれから成績つけ、修論審査、博士後期口述審査、学部入試、来年度教材作成・・・書いていて暗くなりましたのでもうやめます。
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by sanzhai | 2010-02-11 12:40 | 日々の気づき | Comments(2)
2010年 02月 10日

新しい“被”

昨日の院博士前期の授業で聞いた話。
その授業に出ている院生(中国人留学生)が教えてくれました。最近次のような“被”の新しい用法があるとのこと。

郭晶晶被结婚五次。

これは例えば(実際にはそんなことないのに)マスコミによって5回も「結婚した」というように誤報されている、というような使われ方をするのだとか。
分析してみようかと思っていたところ、今日自宅に届いた『中国語文』の最新号に、関連の論文がありました。

彭咏梅、甘于恩2010《“被V双”∶一种新兴的被动格式》,《中国语文》第1期

ちょっと読んでみますかね。
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by sanzhai | 2010-02-10 23:26 | 中国語の疑問や気づき | Comments(3)
2010年 02月 08日

読書メモ

言いまつがい、糸井重里 監修、ほぼ日刊イトイ新聞 編、新潮文庫、2004年

言い間違いの実例を集めたこの新潮文庫も、電車の中や病院の待ち時間に読んだときに、ニヤニヤしたり吹き出してしまって危険でした。
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by sanzhai | 2010-02-08 00:29 | 読書メモ | Comments(0)
2010年 02月 04日

読書メモ

世界ニホン誤博覧会、柳沢有紀夫 著、新潮文庫、2010年
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新潮文庫の最新刊。
よく中国のホテルで、部屋の中の説明書に日本語も書いてあって、けっこう笑ってしまうものがあったりますが、本書はそのような海外でみかける不思議な日本語を集めたもの。そのほとんどの事例に写真がついているのがすごいです。(以下、例は本書より引用。)

「アラカルトも始ぬました」

は、「ぬ」と「め」を間違えたなとか、

「レノらっしゃレノません!」

は、「い」が分割されて、おまけに最後の「ん」は不要だったなとか、

「ほしい物あれば注文してあげます」

は文法的には正しいが商店の看板としては高飛車だとか、それぞれわかりますが、

「乐しじねぺ好の滋味すだぜへ体現友人享受すふ」(乾燥梅干のパッケージ)

これは何なんでしょうか・・・。

「ネュアセトヘュ トチマハケモテー イミト」(電気ジャーポットの説明書き)

・・・・・・。


電車の中で読みましたが、笑いをがまんすることができず、周りから変な目で見られました(危険)。電車の中で読むのはお薦めしません。
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by sanzhai | 2010-02-04 23:30 | 読書メモ | Comments(0)
2010年 02月 02日

「佐藤くんがぼくのことたたくんです!」

今日の4限の院博士前期の授業で議論になったこと。

刘月华『实用现代汉语语法(增订本)』の376ページ。アスペクト助詞“了”をどのような時に省略できるかという条件を述べている中で、次のような記述があります。
―――――
主语为第三人称时,有时也可以省去动态助词“了”。例如:
(中略)
 ③老师,他骂我。
―――――
この“老师,他骂我。”の用例の解説として、“第③个例子是学生向老师告状。”とあります。
実際にはもう“骂”した、実現済みのことなのに、“了”が省略されているということですね。

日本語でも、“学生向老师告状”のケースで、例えば

先生、佐藤くんがぼくのことたたくんです!

と言いますね。たたいた後にもかかわらずです。「たたいた」にならずに。(「佐藤くん」はべつに「鈴木さん」でも「田中」でも誰でもいいんですよ、念のため。)
しかしこの2つの例には共通点があって、動作が起こった直後に言う台詞に限られるだろうということになりました。中国語の③の例でも例えば昨日のことを今日訴える場合には

*老师,昨天他骂我。

はヘンだと。日本語でも

*先生、昨日佐藤くんがぼくのことたたくんです!

はダメですね。「たたいたんです」になります。「ぼくのことたたくんです!」という訴えは、とにかく被害にあった直後、という語感があります。

つまり、行為が実現して直後なら、まだ効力を残しているその場面・コンテクストの支えで「行為は実現済みである」という意味は表せる(“了”で示さなくても)、ただ、翌日のように時間の間があいてしまうと、行為の実現済みという場面の効力は既に消滅してしまい、言語形式として“了”を使って明示しなければならない、ということかもしれません。
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by sanzhai | 2010-02-02 23:35 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)