三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2009年 09月 30日

日本認知言語学会第10回全国大会(飲食編)

学会第1日目土曜日の夜は、関西にいる友人のT大Nさんが、京都まで来てくれて、一杯やりました。・・・いや、一杯では済まなかったですね。
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店はもちろんNさん指定のところ、高級な料亭のような、私などとは普段は無縁の、高級感溢れる店でした。料理は美味くて最高、日本酒がまた色々な種類があって美味しくどんどんいろんな種類を飲んでいきました。

話も盛り上がり、食べまくり飲みまくったら・・・お勘定が一人1万3千円かかってしまいました!さすがに一晩で1万3千円が消えたのは高かったですが、またこれも翌日からの活力だ、自分への投資だ、と無理やり理由付けをして、京都の夜を満喫したのでした。

しかしさすがに動揺していたようで、解散した後、ホテルに帰ろうと電車に乗ったのですが、駅に着き改札を出ようとしたら、いくら探しても切符がない・・・切符を失くしてしまったのでした(反省)。まあ動揺していたのではなく、単に酔っ払っていたのかもしれません。

◎まとめ
学会出張の楽しみ:
(1)研究発表が聴けて、新たな知見を得て、自分の研究のヒントをもらえること
(2)人が研究発表している姿に触れて、自分も頑張ろうと、パワーをもらえること
(3)友人と会って、美味い料理と酒を楽しむことができること

ああ、北海道に行けないのが残念(←くどい)。
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by sanzhai | 2009-09-30 22:22 | 日々の気づき | Comments(0)
2009年 09月 29日

読書メモ

实用对外汉语教学语法,陆庆和 著,北京大学出版社,2006年

電話帳のようなこの本、ずっとカバンに入っていて重かったですが、長くかかりました。京都出張の新幹線内でかなり一気に読みました。

“对外汉语教学”の文法書と銘打っていても、どこが対外漢語なのかよくわからない本もありますが、この本はよくその特徴が出ています。前半が品詞論、後半が文成分と特殊構文の章が並びますが、それぞれの章に、解説の後に外国人留学生の誤文分析の節と、教学上の提言の節がついています。まあそこも面白いのですが、この本の圧巻は、大量の解説と例文でしょう。
この特徴は特に前半の品詞論の解説で顕著です。一例を挙げると、“进行”“加以”などの形式動詞の比較分析だけで6ページ(しかもコーパス調査結果の注釈つき)。可能を表す助動詞“能”“可以”“会”の分析だけで9ページ。介詞“对”と“对于”の分析だけで5ページ、“向”とどう違うのか調べようとすると更に5ページと、怒涛の記述です。先行研究をフォローした多くの注釈がついているし、各章の最後にはその章の分野の参考文献リストが。裏表紙に“可供对外汉语教师教学与研究时参考”とあるように、例えば初級レベルの留学生がこれを直接読んで中国語の勉強をするような本ではありません。

全体を通して流れている思想は、コーパスなどを調査した結果としての使用頻度を非常に重要視しているということです。詳細な使用頻度の注釈はとてもためになります。また、例文に時々付されている、「この文は実は多くはこういう意図で使う」というさりげないコメントも、外国人である私にとっては「へ~そうなんだ」と驚くものもありました。

怒涛の解説と例文、今後レファレンス的に使う本として、刘月华等2001『实用现代汉语语法(增订本)』(商务印书馆)と同じくらい役に立つ本になるのではないかと思います。
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by sanzhai | 2009-09-29 13:43 | 読書メモ | Comments(0)
2009年 09月 28日

日本認知言語学会第10回全国大会(学術編)

日本認知言語学会第10回全国大会が、9月26日(土)27日(日)の2日間、京都大学で開催され、朝4時半起床で京都に出張してきました。

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私は中国語に関する2つの発表の司会を担当しました。進行役に徹しようと決めていたのですが、質疑応答の時に、また少ししゃべり過ぎてしまいました(汗)。
この学会は、発表25分,質疑応答15分と、質疑応答の時間を少し長めにとってあるのがいいですね。学会発表では、なんといっても質疑応答でのやり取りが醍醐味ですよ。
構文文法で著名なゴールドバーグ先生の講演がありましたが、いつもどおり私は自分の英語力の欠如を痛感しました。でも私は基本的にミーハーなので、生(なま)ゴールドバーグのお姿を拝見できて、それだけも嬉しかったですね(恥ずかしい)。
研究発表は、非常に面白いものもあれば、「?」というものもありましたが、全体的にやはり色々な人の色々な研究発表が聴けて、内容でも収穫があったし、多くの人が発表しているのを見て、また「自分も頑張らなきゃ」と、大きなエネルギーをもらいました。今年は北海道の日本中国語学会に行けないから、今回吸収したエネルギーで来年まで持つでしょうか。
やはり学会は私にとっては至福の時です。
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by sanzhai | 2009-09-28 23:13 | 日々の気づき | Comments(2)
2009年 09月 18日

“任何”の品詞

前のエントリーで書いた、朱徳煕が区別詞として挙げている例のうち、『现代汉语词典』で品詞が異なるのがもう1つだけありました。

“任何”ですが、『现代汉语词典』では指示代詞になっているのです。
最初は「?」と思ったのですが、どうも根拠は以下のようなことでしょうか。郭锐2002『现代汉语词类研究』(商务印书馆)225-226頁を見ますと、この本では“任何”を区別詞ではなく指示詞としています。違いとして述べているのが:

区別詞は数量詞と共起する際にはその後ろにしか現れません。(以下の例のように同書では“彩色”を区別詞としています。)

一台彩色电视机,不少彩色电视机

それに対して、指示詞は数量詞と共起する場合その前に置かれます。

这一台电视机,每一台电视机,任何一个人,上一场电影

区別詞を数量詞の前に置いて“*彩色一台电视机”と言えないし、逆に指示詞を数量詞の後に置いて“*一个任何人”とも言えない、これが、『现汉』の“任何”の品詞表示の根拠になっているんでしょうかね。
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by sanzhai | 2009-09-18 17:11 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2009年 09月 16日

“彩色”の品詞

“彩色”という語、朱德熙1982『语法讲义』では区別詞になっています。

双音节区别词的数量比较大,例如∶彩色、袖珍、野生、法定、国产、外来、大型、重型、微型、慢性、急性、良性、上等、初级、新式、西式、双边、任何、额外、公共。(53頁)

のように、二音節の区別詞の例のトップバッターとして挙げられていますので、こりゃあ区別詞の話をするときに最初に例として出すような代表選手かなと。

ところが、『现代汉语词典 第5版』では名詞になっているんですわ・・・。

【彩色】cǎisè 名 多种颜色∶~照片

こういうの本当に困りますね・・・。
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by sanzhai | 2009-09-16 10:03 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2009年 09月 14日

ビートルズデジタルリマスター盤

今日から一気に会議モードですワ…。

先日所用で都心に出た後、帰りにタワーレコードに立ち寄ると、ビートルズのデジタル・リマスター盤CD発売でにぎやかでした。

私はもちろんリアルタイムの世代ではないですが、最初に音楽が好きになったのはビートルズからでした。小学校高学年くらいから、それはそれは好きでよく聴いたものです。

試聴機でひとしきり試聴する。
これはやばいです。欲しいですワ。毎月1枚ずつ買おうかしらん。でもお金がありません。
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by sanzhai | 2009-09-14 23:45 | 日々の気づき | Comments(2)
2009年 09月 09日

考えを文章化することの難しさ

中国語教育学会シンポジウムで発表した内容を、次号の学会誌に投稿せよと言われて、今文章化していますが・・・遅々として進みません。産みの苦しみです。(私は子どもを出産したことはないので本当はわかりませんが。)

頭の中ではモヤモヤと考えていることがあるのですが、それを論理的に文章化することの、何と難しいことか。大学院の授業で他人の論文を批判的に読んでいるのが、恥ずかしくなってきました(汗)。…いや、でもそれは大事なことでしょうけどね。

さて、執筆に戻ります。
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by sanzhai | 2009-09-09 13:41 | 日々の気づき | Comments(0)
2009年 09月 08日

BLACK SEA

BLACK SEA (FENNESZ)
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もう少し前に買ったものですが。

このアルバム、なかなかCDショップに売っていなくて、ずっと探していました。(まあアマゾンでいつでも買えるのですが…。)ある日、都心での用事の帰りにタワーレコード新宿店に立ち寄り、普通の洋楽の棚を見てまた「ないな」と思っていたら、最上階の確か「ニューエイジ」とかいうジャンルのCDを集めているコーナーに、なんとあるではないか!

cendre (fennesz + sakamoto)で坂本龍一とコラボしていたフェネスの新作です。これでもかのアンビエント。音響系。バスに乗っている時にiPodで聴いていると、世界に入り込んでしまい停留所を乗り過ごしてしまいそうになり危険。(←自分が悪い。)
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by sanzhai | 2009-09-08 00:55 | 音楽CDメモ | Comments(2)
2009年 09月 03日

北海道に行けない虚しさ

10月24日(土)・25日(日)に北海道大学で日本中国語学会第59回全国大会が開かれます。
研究発表採択者一覧が出ていますが、私が指導教員をしている博士後期の院生3人が採択されたぞ!頑張ってくれ!

・・・・・・しかし、なんと10月24日(土)は本学で大学院博士前期課程の入試があるのです。
ここ数年は語学会全国大会と入試はかろうじて重ならなかったのですが、今年は久々に見事に日程が重なってしまいました。
当然ながら我々専任教員は入試業務は最優先業務ですから、今年は語学会の全国大会には参加できないのです。
25日(日)だけは空いているけど、まさか東京から北海道にこの日だけ日帰りで行くこともできませんしね(汗)。翌日月曜日も授業があるし。

この悔しさをどこにぶつければよいのか・・・本当に残念です。
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by sanzhai | 2009-09-03 22:29 | 日々の気づき | Comments(3)