三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2008年 06月 30日

読書メモ

概念化と意味の世界――認知意味論のアプローチ――、深田智・仲本康一郎著、研究社、2008年

研究社から出た<講座 認知言語学のフロンティア>(全6巻)というシリーズの第3巻。
この類の本は、しばしば外国の本の翻訳であったり、また先行研究をざっとなぞっただけの表面的なものになったりすることがあるが(もちろん必ずしもそれが悪いとも言えない)、この本は著者たちが本当に自分たちの言葉で、自分たちの主張したいことを書いているという感じがして読み応えがあった。それでいて先行研究は膨大なものを消化しつつ書いている。非常にためになった。
先行研究が多いことの裏返しかもしれないが、脚注が膨大についているのは、このジャンルのスタイルなのだろうか。ちょっと読んでいて流れが遮断されるような気もした。
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by sanzhai | 2008-06-30 11:31 | 読書メモ | Comments(0)
2008年 06月 26日

七夕の短冊

今日は都心で秘密工作。

その場所の近くのオフィスビル1階ロビーに、もう七夕の笹が飾ってあった。短冊に自由に願い事を書いて笹に結びつけることができるようになっていて、いろいろな願い事が書かれた短冊があった。
やはり最も多いのは「家族みんなが健康で幸せでいられますように」というようなもので、これは私も全く同じ気持ちである。あとは「~の病気が治りますように」のようなものとかオフィス街らしいもの(「社長になる」「一部上場」など)もあった。
私が見て一番うけたのは、短冊に次の2文字だけが記されていたもの。

 異 動

よっぽど今の職場がいやなんですかね…。
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by sanzhai | 2008-06-26 23:57 | 日々の気づき | Comments(0)
2008年 06月 24日

“靠墙蹲着”

院博士前期の授業で読んでいる李临定『现代汉语动词』。
今日の授業で読んだ箇所で次のような用例があった。

大家都靠墙蹲着

私はこの用例を見たときは、“靠”に「寄りかかる,もたれる」という意味項目があるので(“靠着椅子打盹儿”椅子にもたれて居眠りをする)、

壁に寄りかかってしゃがんでいる(例えば長時間しゃがんでいると足が疲れるので、少しでも楽になるように背中をピタッと壁にくっつけてもたれかかって、で足を曲げてしゃがんでいる格好。絵で描けないですが、私の言っている姿勢、わかりますよね?)

という意味かと思ったのだが、ネイティブによると、中国人がこの中国語を見て、私が言うような姿勢を想像することはまずないという。この例は、

壁に近づいて/壁のそばでしゃがんでいる

という意味だそうだ。確かに“靠”には「近寄る,接近する」という意味項目もあるから、そちらの意味で使われているのだろうか。
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by sanzhai | 2008-06-24 23:32 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2008年 06月 23日

車検

昨日うちの車を車検に出した。
先日自動車税を払ったばかりなのだが…また車検代がとんでもなくかかるし…保険もまた更新の時期がやってきた…ガソリンは先日値上げ前にガソリンスタンドに駆け込んで満タンに入れたが、もうそろそろなくなる。
車はお金がどんどん飛んでいく。

(本日は純粋な日記でお送りしました。)
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by sanzhai | 2008-06-23 22:43 | 日々の気づき | Comments(0)
2008年 06月 20日

“天”の簡体字

今日の非常勤先の授業で、学生に“天”の字の中国語簡体字は日本語の漢字と違うのかと聞かれて、「?」・・・数秒間ほど石になった。

日本語の「天」は横棒2本の上の方が長いという。(「小学校でそのように習った。」という。)うちの子の小学校の漢字の教材なんかを見ると、確かに上の横棒の方が長いようだ。

一方、中国語簡体字“天”は下の方が長いのではないかという。確かに、『小学生标准字典』(商务印书馆,2003年)などを見ると、下の横棒の方が長い。

恥ずかしながらあまり意識したことがなかったことを、ここに告白しよう(汗)。
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by sanzhai | 2008-06-20 17:26 | 中国語の疑問や気づき | Comments(4)
2008年 06月 19日

ラブベリ

先週と今週の2回、本学の学生が教育実習をさせていただいている高校を訪問しに行った。教育実習をさせていただいている高校には、ただただ感謝である。

「オシャレ魔女 ラブandベリー」(通称「ラブベリ」)がサービス終了だそうな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080616-00000019-maiall-game
いやー、うちの娘もけっこうはまってたよな。(今もカードはたくさん持っているはずだが…もうあまり興味はないようだ。)最盛期はどの店のどのマシンにも、幼稚園から小学校低学年くらいの女の子たちが行列だったものだ。そういえば最近はラブベリのマシンはあまり見かけない。
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by sanzhai | 2008-06-19 22:53 | 日々の気づき | Comments(0)
2008年 06月 17日

非自主動詞とアスペクト

大学院博士前期課程の授業で読んでいる李临定『现代汉语动词』。
今日読んだ「非自主動詞」の章で、アスペクト形式と結びつく際に制限があるということへの言及があった。
“~起来”と結びつくことができないという用例の中で、

*天阴起来

が非文となっているのだが、これは自然に言えるとするネイティブの方がいた。
確かに工具書にも次のような用例が出ている。

天又阴起来了,真让人着急。
(『汉语常用词用法词典』北京大学出版社,1997年)

また、“~着”と結びつかないとして挙がっている例のうち、

*这种样式还兴着。

は問題なく言える、というのがネイティブの方の意見だった。
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by sanzhai | 2008-06-17 23:17 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2008年 06月 16日

離合詞の動詞重ね形

あるテキストに動詞の重ね形を教える箇所で

散(一)散步

という用例が載っていた。動詞の重ね形は間に“一”が入ることがあるということを言いたかったものと思われるが、ネイティブによると、“*散一散步”とは言わないという。

離合詞の動詞の重ね形は間に“一”が入らないと一般化して考えかけたが、

他点一点头表示同意。
招生计划你来起一起草,好吗?
你有机会还是应该到国外去留一留学。
(『现代汉语离合词用法词典』杨庆蕙主编,北京师范大学出版社,1995年)

のように、けっこうある。
まあこういうのも先行研究を調べればコメントはあるのでしょうか。
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by sanzhai | 2008-06-16 23:06 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2008年 06月 12日

動詞“同学”と“过”

火曜日の院博士前期で読んでいる李临定1990『现代汉语动词』。
その中で、動詞“同学”の次のような用例がある。(81頁)

我们同学过三年。

それに対し、『现代汉语词典(第5版)』には次のような用例がある。(1368頁)

我和他同过三年学。

どちらも言えるということか?
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by sanzhai | 2008-06-12 23:14 | 中国語の疑問や気づき | Comments(0)
2008年 06月 11日

“同学”が辞書にない

『现代汉语小词典(第5版)』ネタの続き。
ふとしたきっかけで見ていたら、“同学”という語、『现代汉语词典(第5版)』にはもちろん収録されている(名詞と動詞がある)のだが、『现代汉语小词典(第5版)』には“同学”という語がエントリーされていないのだ!『词典』よりも『小词典』の方が難しく使用頻度も低い語が落とされているのはわかるのだが…“同学”って重要語ではないか?

あと、『现代汉语词典(第5版)』の“同学”の項目の3.に

~,请问你到游乐场怎么走?

という用例があるが、この用例は変ではないか?
“你”を削除してしまえば自然になると思うが…
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by sanzhai | 2008-06-11 23:36 | Comments(0)