三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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カテゴリ:日本語や英語について( 22 )


2012年 11月 20日

駅名の英文表記

今朝のJR武蔵境駅です。
JR武蔵境駅の英文表記ですが、まず次のような表記がありました。
e0145687_950874.jpg

「Musashisakai-eki」ですね。
数メートル歩きました。ふと上を見上げると…
e0145687_9511136.jpg

こんどは「Musashi-Sakai Station」です。

同じJR東日本の、同じ駅の数メートル離れた位置の掲示が、片方が「Musashi」と「sakai」を分けずに続けていて、もう一方は「Musashi」と「Sakai」を分けてハイフンで結び、「Sakai」のSは大文字です。
また、「駅」が、片方はローマ字で「eki」、もう一方は英語で「Station」。

JR東日本の中で、何か英文表記の統一した基準はないのでしょうか。
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by sanzhai | 2012-11-20 09:57 | 日本語や英語について | Comments(0)
2011年 10月 21日

看板の日本語表記

電車の駅の近くにある電気系統の機械のようなものが入っている場所に柵があって、子供が中に入らないようにするための看板があります。
e0145687_162513.jpg

この文面の下に連絡先電話番号が書いてあるのですけどね。
子供向けだというのは、ひらがなが多用されていることからわかります。しかし小学生に直されそうだぞ。

最初の行では「このなかは~」とあって、下のほうでは「中に入らず~」「中に入れておきます」。
 → 「なか」 と 「中」 が混在しています。

また、最初で「ボールなどがはいったら~」と書いておいてすぐ次に「中に入らず~」。
 → 「はいる」 と 「入る」 も混在しています。

ふだん原稿書きが仕事の一つの私なんかは、なんで看板に清書する前に文面原稿を校正しなかったかなと思ってしまいます。

あと、最初の行で「きけんなばしょです」の箇所が括弧でくくってあるのも、意図がわかりません。「きけんなばしょ」をくくるなら、まだわかりますが。
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by sanzhai | 2011-10-21 16:14 | 日本語や英語について | Comments(1)
2010年 11月 17日

がにまたとそとまた

今日の大学院の授業の教材に出ていた“罗圈腿”という語。辞書で引くと「がにまた」と出ていますが…。まず、

“罗圈腿”=O脚
“外八字”=そとまた

という対応関係のようです。
「そとまた」という語は、私は初めて聞いたのですが、辞書によると、

そとまた【外股】足の先を外側に向けて歩く歩き方。そとわ。(『明鏡国語辞典』)

とあります。私は日本語の「がにまた」こそが、まさにこのような意味だと思っていました。では「がにまた」はどのような意味か、辞書を引いてみます。

がにまた【蟹股】両脚がひざのところで外向きに曲がっていること。また、その人。O脚。
(『明鏡国語辞典』)

辞書によると「がにまた」というのは「O脚」のことなのだそうです。私の語感とは異なります。
私は、

“罗圈腿”=O脚
“外八字”=そとまた・がにまた

だと思っていたのですが、どうも

“罗圈腿”=O脚・がにまた
“外八字”=そとまた

のようですね。
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by sanzhai | 2010-11-17 00:00 | 日本語や英語について | Comments(0)
2010年 01月 16日

イカ焼き

前回の院博士前期の授業で面白い話を聞きました。

「たこ焼き」はたこをそのまま焼いているわけではなく、たこ焼きの中にたこの身が入っている、それに対して「イカ焼き」は、イカを焼いて食べる、と。
なるほど、面白いなと思いました。

その後、ウィキペディアで調べてみました。(たこ焼きをウィキペディアで調べる私もどうかと思いますが。)両方とも項目として立項されています。「たこ焼き」の「たこ」はひらがなで、「イカ焼き」の「イカ」はカタカナですが、理由は私はよくわかりません。まあそれはいいとして、「イカ焼き」の項目を見ると、どうも私が頭の中で描いていた食べ物とは別の物の写真が…。
読みますと、「関西発祥の粉物料理。小麦粉の生地にイカを入れて焼き、甘辛いソースを塗った食べ物。」なんだそうです。それでもう少し読み進めていくと、次のような記載があります。
―――
なお、イカに醤油味をつけて姿焼きにした、いわゆる「焼きイカ」とは異なる食べ物である。関西圏以外では「焼きイカ」のことを「イカ焼き」とも呼ばれるため混同することが多い。ちなみに関西の屋台などで、イカの姿焼きが売られていることは極めて稀である。
―――
いやいや、私(広島出身)が「イカ焼き」と聞いてずっと頭の中に思い浮かべていたのは、まさにこの「イカの姿焼き」「焼きイカ」なのです。広島ではお正月の初詣などに行くと出ている屋台で、よく「イカの姿焼き」を売っていまして、これを普通「イカ焼き」と称しています。

ちなみに私はこの「関西発祥の粉物料理」の「イカ焼き」は、全く知りません。
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by sanzhai | 2010-01-16 01:27 | 日本語や英語について | Comments(4)
2009年 10月 16日

「3日間泊まった」

今日非常勤先の講師室で話題になったこと。テキストに

3日間泊まった

という日本語があったのですが、これは「3泊4日」したということで大丈夫でしょう(か?)。(←自分が書いたテキストだろうが!(゚゚ )☆\ぽか)
例えばホテルなどに、3泊したら4日目の午前にチェックアウトするまではホテルにいて、ホテルには4日間ほどいることになりますが、それでも大丈夫でしょうかね。

ある先生が面白い意見を述べられていました。短い期間なら、例えば1泊2日の場合を「2日間泊まった」とは言えませんが、期間が長くなって、「10日間泊まった」と言った場合、10泊11日とは限らず、9泊10日滞在した場合もそのように言うような気がします。どっちかと言われるとあいまいになっているような気がしますね。
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by sanzhai | 2009-10-16 17:17 | 日本語や英語について | Comments(10)
2009年 07月 09日

取説

「取説」という語、こんな言葉があるんですかと、ある場で話題になりました。私も初耳でした。

「取扱説明書」の略で、「とりせつ」と読むのですね?(私は日本語ネイティブであるが、全く知らない語なので、判断ができない。)新語なのでしょうか。

全く見たことも聞いたことも(ましてや自分が使うことも)なかったのですが、7月8日(水)朝日新聞「ののちゃん」に「取説」が出てきました。ののちゃんのお母さんが何やらマニュアルのようなものを手にしているのですが、そこにはっきりと「取説」の2文字が見えます。
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by sanzhai | 2009-07-09 23:19 | 日本語や英語について | Comments(6)
2009年 07月 05日

ビート・イット

YouTubeでマイケル・ジャクソンの「Beat It」の歌詞日本語訳付きのビデオを見ていたら、「beat it」のところで「ずらかっちまえ」のような訳が出てきて「??」。
私、何年もよく意味知らずに聴いていました。「ビート」だから「リズムにのっていこう」のような意味かと…(笑・汗)。
「ずらかるんだ(逃げろ)」という意味なんですね。辞書にも出ています。いや~知らなかった。

余計なことですが、マイケルジャクソンの「Beat It」を見たら、アル・ヤンコビックの「Eat It」を、マイケル・ジャクソンの「Bad」の後には、アル・ヤンコビックの「Fat」を、必ず見ましょう。私と同世代で当時洋楽大好きで「ベストヒットUSA」とかよく見てた人は、わかりますね。YouTubeで検索したらすぐ出てきます。便利な世の中になったものです。
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by sanzhai | 2009-07-05 22:08 | 日本語や英語について | Comments(2)
2009年 06月 15日

黒電話

副専攻語の時間に学生たちに聞いてみると、ダイヤル式の電話機は、彼らはまあかろうじて見たことはあるようですが、使った経験はないという学生がけっこういました。

私が大学に入って最初に住んだ下宿では黒電話を使っていましたが、今の大学生の世代に「黒電話」と言っても、あまりピンとこないようです。
黒電話を知らない皆さん、なんとウィキペディアに「黒電話」という項目があるのですよ(画像付き)、見てください。別に見なくてもいいですけど。

ところで、私のケータイは、着信音やメール受信音の設定で「効果音」の中に「黒電話」というのがあるのですよ。あのなつかしの電話の音を着信音に設定できるのです。(でも私は着信音はもちろんYMOですが…別に聞いてないですか…。)今の人は着信音設定時にこの「黒電話」というのを見ても「?」なのかな?
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by sanzhai | 2009-06-15 22:38 | 日本語や英語について | Comments(2)
2009年 05月 26日

「元教え子」

例の事件で、犯人が「元教え子」だったというような報道がありますが、この「元教え子」という言い方、私は個人的には違和感があります。

例えば私が現在大学で正に教えている学生も「教え子」だし、その学生が卒業してしまった後でも、その人はずっと私の「教え子」であり続けると思うのです。(その人にとっては迷惑かもしれないけど。)

報道によっては、下のように、タイトルで「元教え子」とあり、記事本文中では「教え子」と、両者が1つの記事中で混在しているものもあります。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090522k0000e040045000c.html
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090521-00001120-yom-soci
もしかしたら混在ではなく、使い分けに何か原則があるのですかね。

ちなみに「教え子」という語には2つの意味があるのですね。

―――――
おしえご【教え子】
教師・師として、自分が教えたことのある相手。また、現在教えている生徒。弟子。
―――――
『デジタル大辞泉』(小学館)より

「元教え子」という言い方は、上記の「また~」以降の意味として使っていることになりますね。
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by sanzhai | 2009-05-26 00:53 | 日本語や英語について | Comments(4)
2009年 05月 12日

どいたり、どいたり

学会の全国大会が近づいてきました。頭の中は“了”のことばかり(でもないか)。
こういう時は現実逃避に限ります。

“走了,走了”の例で思い出したのですが(まあ全然関係ないですが)…
うちにには子供向けの絵本がたくさんあるのですが、その中の

『のろまなローラー』、小出正吾 文、山本忠敬 絵、福音館書店
(1965年発行、手元にあるのが2001年の第77刷!)

という可愛い絵本、少し引用します(同書2ページから4ページ)。

―――――
ローラーが、おもい くるまを
ごろごろ ころがしながら、
みちを いったり きたり
していました。
ぶっぶっぶっと、うしろから、
おおきな トラックが やって
きました。トラックは、
「じゃまだよ、じゃまだよ。
どいたり どいたり」と いって、
ローラーを しかりつけながら、
おいこして いきました。
―――――

7ページではローラーくんはさらに「りっぱなじどうしゃ」から
―――――
おいおい、のろまな ローラーくん。どいたり どいたり。あっはっは……
―――――
と、笑われながら追い抜かされています(可哀想に)。

この「どいたり どいたり」という日本語、私には分かりません。
まあ「どけ」という意味だろうとは推測できますが、少なくとも私はこういう言い方はしません。聞いたことも見たこともなく、この絵本で初めて出会いました。

「たり」について辞書を見ると

(終助詞的に)軽い命令を表わす。「どい―、どい―」
(『新明解国語辞典』三省堂)

と、出ていますけどね。
この言い方、上記絵本は1965年の本ですが、少し昔の言い方なのでしょうか(←まだ自分は若いつもり)。
それとも、地域差の問題でしょうか(←私は母語は広島方言)。
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by sanzhai | 2009-05-12 00:31 | 日本語や英語について | Comments(4)