三宅登之 ― 文法を研究してますけど何か? ―

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2011年 07月 12日

餃子を作る

今日3限。学部の中国語教育法の授業。学生の発表レジュメの中に「餃子を作る」の意味で

做饺子

という用例があったので、私が「餃子を作る」は

包饺子

じゃないの?と確認したところ、その場にいた数名の日本語専攻の中国人留学生の方がた、「そう、“包饺子”だ」という反応もあれば、「“做饺子”とも言う」という反応もありました。
集めたレスポンスシートの中にも、「上海では“做饺子”と言う」と感想が書いてあるものがありました。
その後4限の大学院の授業で北京からの留学生に聞いてみると、“做饺子”なんて絶対に言わない、という感じの反応でした…。

ちなみにネイティブの方たちに、「「春巻きを作る」の「作る」はどう言うの?」「「焼売を作る」の「作る」はどう言うの?」と聞いても、しばし沈黙……すぐに返答がかえってきません。「まあ“做”を使うだろう」といったお返事でした。

「カップめんを作る」は“泡方便面”だそうです。

コーヒーは“煮咖啡”だけど、これは日本語でも「コーヒーを作る」とはあまり言わず、「コーヒーを沸かす」「コーヒーを入れる」と言いますね。
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by sanzhai | 2011-07-12 23:20 | 中国語の疑問や気づき | Comments(5)
Commented by 三笑五 at 2011-07-12 23:46 x
“煮咖啡”とは、「本格的」&「南方的」な言い方ですね。
僕なんかはいつもインスタントだから、“冲咖啡”です。
Commented by 茶乱歩論氏 at 2011-07-13 05:42 x
「做餃子」は聞いたことがありません。ゼミの上海以南の留学生によると「餃子を作ったことはない」「餃子はあまり食べない」。北方の留学生も「餃子は作れない」「食べたいときは冷凍のを買って来る」「親が作ってくれる」そうです。
「カップ麺を作る」「コーヒーを沸かす」は私は言いません。そもそもカップう麺は食べません。コーヒーは豆を挽いて「淹れます」。
Commented by sanzhai at 2011-07-13 17:11
「カップ麺を作る」は確かによく考えるとあまり言わないかもしれません。もうちょっとよく考えて発言すべきですね、スミマセン。
「コーヒーを沸かす」は、私には全く違和感がありません。うちの実家では親とかが、インスタントではなくきちんとしたやつを「コーヒーでも沸かそうか?」とよく言います。広島弁かもしれません。

それから「餃子を作ったことがない」という留学生の反応。実際の生活である行為をやった経験があるかどうかということと、言葉としてどういう言い方をするかということは、一応別なわけです。「餃子は作ったことがない」とその人が中国語でそれを言った際に、動詞は何らかの動詞を使わざるをえないわけで。そこが問題になると思います。

しかしなんでこう中国語って、人によって「言う」「言わない」の判断が異なるんでしょうか。(←今さら)
Commented by 茶乱歩論氏 at 2011-07-14 06:08 x
「餃子を作ったことがない」という留学生の反応。実際の生活である行為をやった経験があるかどうかということと、言葉としてどういう言い方をするかということは、一応別なわけです。「餃子は作ったことがない」とその人が中国語でそれを言った際に、動詞は何らかの動詞を使わざるをえないわけで。そこが問題になると思います。

おっしゃるとおりです。この場合の会話は日本語でのやりとりでした。
ところで「ワンタンを作る」はどう言うのかな?とふと思いました。
中国語のみならず、日本語でもゼミ生諸君と「言う」「言わない」のズレはしょっちゅうです。ブログとかツィッターで書かれている日本語は
意味不明なものが少なくありません。
「沸かす」についていえば拙宅では「風呂を沸かす」と言いません。
「お湯を張る」「追い焚きする」のどちらかです。



Commented by jinzi at 2011-07-17 04:41 x
ゼミで餃子を作ったことがかつてありました。餃子の皮を打てる人がゼミの中にいなくて、結局他のゼミ所属の留学生(北京人)に応援を頼みました。動詞にどっちを使ったかまで憶えていません。今となっては残念です。
別の年に「トマトと卵の炒め物」をゼミで作ったときには、日本留学中の子たちが、料理が得意でないことを、身をもって感じました。

語学的発見のない話で、申し訳ないです。


おまけ
6月に高雄に行ったら捷運の「都会公園」駅を「dou1hui4 gong1yuan2」とアナウンスしていました。どうなっているのでしょうね?


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