研究室です。院生の論文指導が終わって自主的休憩時間です。
前のエントリーで書いた本にあった、もう一つ面白いなと思った記述です。
“把”字句のところで、まず
(1)他把那辆车从车库里开出来了。
という用例があって、他の例が挙がっていてその後に“句子变换举例”として
你抬起脚来。 ⇔ 你把脚抬起来。
という例が挙がっています。その直後に次のような説明が付されています。
有的趋向补语“把”字句并不能进行这样的变换,例(1)变换以后就很别扭,所以不进行上述变换。
・・・ということは、(1)を無理やり変換した次の言い方が“很别扭”だということですね。
(1´)他从车库里开出那辆车来了。
この文は頭に「?」がつくわけですね。確かにこういうタイプの方向補語と目的語を両方伴った文は、工具書などに出ている例をネイティブに見せても「そんな言い方しない」という反応が返ってくることが多いです。(この問題は以前にも書いたかもしれませんね。)
しかし上記の例はなぜダメなのか説明しろと言われても、私は説明できないですねえ。先行研究調べればわかるんでしょうけど。